ファヴェリン(ルボックス)
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ファヴェリンはルボックスのジェネリック。世界初のSSRIで意欲を高め、うつ病の症状を和らげる抗うつ剤です。うつ病以外の精神疾患にも適応があり、高用量の使用が可能なので強迫性障害の治療にも用いられます。
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- 有効成分
- フルボキサミン
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- メーカー
- Abbott Laboratories
ファヴェリン(ルボックス) 100mg
内容量 | 販売価格 | 1錠単価 | ポイント | 購入する |
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商品詳細
ファヴェリン(ルボックス)とは、うつ病の治療に用いる抗うつ剤になります。世界初のSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)になり、発売当時は大きな注目を浴びました。
意欲を高めてくれる薬になり、憂鬱な気分や不安な気持ちなどのうつ症状を和らげてくれます。
また、うつ病以外の精神疾患にも効果があり、不安障害の治療に応用して用いられることもある薬になります。
ファヴェリン(ルボックス)の特徴ファヴェリン(ルボックス)の特徴は、次のようになります。
■高用量での使用が可能
どんな薬にも服用できる上限があります。
同じ抗うつ剤の上限をあげると、次のようになります。
ちなみに、ファヴェリン(ルボックス)の上限用量は150mgまでとなります。
しかし、ここで大きく違うのがファヴェリン(ルボックス)の場合、"年齢・症状に応じて適宜増減する"ということです。
つまり症状などによっては、150mgを超えての服用が可能となります。
これは、高用量の抗うつ剤が必要となる強迫性障害などの精神疾患の治療にはとても役立ちます。
実際、「強迫性障害にはルボックス」という医師も多いです。
ただし、この適宜増減という解釈は県によって異なります。
東京都 … 300mg
神奈川県 … 150mg
神奈川県では150mg超えた場合、保険適用外になります。
つまり300mgの処方が必要な方は、東京都の心療内科に受診する必要があります。
そういった際に、ジェネリックであるファヴァリンであれば低価格で購入することが可能です。
ファヴァリン(ルボックス)の効果・効能ファヴァリン(ルボックス)は、SSRIと呼ばれる抗うつ剤に分類される薬です。
SSRIは「Selective Serotonin Reuptake Inhibitor」の略称で、簡単に言うと神経物質であるセロトニンを増やす薬になります。
人の神経と神経の間のことを神経間隙(かんげき:シナプス間隙とも)と呼びますが、ファヴァリン(ルボックス)は神経間隙でのセロトニンの量を増やすはたらきがあります。
神経間隙に放出されたセロトニンが吸収(再取り込み)されるのをブロック(阻害)します。
放出されたセロトニンが吸収されなければ神経間隙に残るので、セロトニンの濃度が上昇していきます。
セロトニンの濃度が上昇することで憂鬱な気分を改善したり意欲を高めてくれ、抗うつ効果を発揮し、さらに不安や緊張なども緩和させる抗不安効果も発揮してくれます。
服用方法・使用方法
ファヴェリン(ルボックス)の服用方法は、次のようになります。1日50mgを初期用量とし、1日150mgまで増量し、1日2回にわけての服用
なお、年齢や症状などによって用量は適宜増減します。
ファヴェリン(ルボックス)の注意点■危険を伴う作業は控える
ファヴェリン(ルボックス)の服用により、眠気や意識レベルの低下、意識消失などの意識障害を起こすことがあります。
服用中の患者さんは、自動車の運転や危険を伴うような作業は控えるようにしてください。
■自殺企図の恐れ
うつ症状がある患者さんは希死念慮があり、自殺企図の恐れがあります。
こういった患者さんは早期の服用、ならびに服用量の変更の際は患者さんの様態の変化に注意してください。
■急に服用の注意は行わない
服用量の急激な減少や突然の服用中止により、頭痛や吐き気、めまい、不安感、不眠、集中力の低下などが現れることがあります。
用量の変更や服用の中止は、徐々に行うようにしてください。
副作用
ファヴェリン(ルボックス)の副作用は、次の通りになります。精神神経 | 頻度5%以上 | 眠気 |
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頻度0.1~5%未満 | めまい、ふらつき、立ちくらみ、ふるえ(振戦)、アカシジア様症状、アゴの不随意運動・開口障害、頬の筋肉の痙攣など錐体外路障害、頭痛、不眠、頭がボーっとする、集中力の低下、あくび、抑うつ感、焦燥感、不安感、躁転、気分の高揚、言語障害、しびれ、異常感覚、冷感、性欲障害 | |
頻度0.1%未満 | ほんやりする、記憶の減退、動作緩慢、圧迫感、神経過敏、舌の麻痺、運動失調、知覚異常 | |
頻度不明 | 激越 |
循環器 | 頻度0.1~5%未満 | 動悸、血圧の上昇 |
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頻度0.1%未満 | 頻脈、低血圧、起立性低血圧、徐脈 |
過敏症 | 頻度0.1~5%未満 | 発疹、そう痒感 |
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頻度0.1%未満 | 蕁麻疹、湿疹 | |
頻度不明 | 光線過敏症 |
血液 | 頻度0.1~5%未満 | 白血球の減少、ヘモグロビンの減少、血清鉄の低下、貧血 |
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頻度0.1%未満 | 血清鉄の上昇、紫斑・胃腸出血・斑状出血などの異常出血 |
肝臓 | 頻度0.1~5%未満 | 肝機能障害(AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、LDH、AI-Pなどの上昇) |
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消化器 | 頻度5%以上 | 吐き気、悪心 |
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頻度0.1~5%未満 | 口の渇き、便秘、嘔吐、下痢、腹痛、腹部膨満感、食欲不振、消化不良 | |
頻度0.1%未満 | 空腹感、口腔内粘膜腫脹 |
泌尿器 | 頻度0.1~5%未満 | 排尿困難、排尿障害、尿蛋白陽性 |
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頻度0.1%未満 | 頻尿、乏尿、BUNの上昇、尿閉 | |
頻度不明 | 尿失禁 |
電解質失調 | 頻度0.1%未満 | 血清カリウムの上昇・低下、血中ナトリウムの低下 |
---|---|---|
頻度不明 | 低ナトリウム血症 |
その他 | 頻度0.1~5%未満 | 倦怠感、脱力感、胸痛、熱感、ほてり、発汗、耳鳴り、CK(CPK)の上昇、ED(勃起不全)や射精障害などの性機能障害 |
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頻度0.1%未満 | 上肢の虚脱、息切れ、灼熱感、視調節障害、眼痛、眼圧迫感、眼がチカチカする、鼻閉、苦味、歯がカチカチする、体重の増加、脱毛、乳汁漏出、月経異常、関節痛、筋肉痛、むくみ(浮腫)、発熱、しゃっくり、味覚異常 | |
頻度不明 | 高プロラクチン血症、散瞳、緑内障 |
注意点
ファヴェリン(ルボックス)と併用できない薬は、次のようになります。併用禁止■MAO阻害剤
相互に薬の作用が強まる恐れがあります。
また、セロトニン症候群が現れたとの報告があります。
MAO阻害剤の服用中止後、ファヴェリン(ルボックス)を服用する場合、2週間以上の間隔を空けるようにしてください。
また、ファヴェリン(ルボックス)からMAO阻害剤に切り替える場合、少なくとも1週間以上の間隔を空けるようにしてください。
- エフピー
併用によりオーラップの血中濃度の上昇または半減期(薬が効いている時間)が延長されることで、QT延長や心室性不整脈など心血管系の副作用が現れる恐れがあります。
■テルネリン
テルネリンの血中濃度の上昇または半減期が延長することで、著しい血圧低下などの副作用が現れる恐れがあります。
■ロゼレム
ロゼレムの最高血中濃度やAUCが顕著に上昇し、作用が強く現れる恐れがあります。
ファヴェリン(ルボックス)を服用できない方■ファヴェリン(ルボックス)の成分フルボキサミンに過敏症(アレルギー)の既往歴がある方
■MAO阻害剤を服用中あるいは服用中止から2週間以内の患者さん
■オーラップ、テルネリン、ロゼレムを服用中の患者さん
ファヴェリン(ルボックス)との併用に注意が必要な薬■セロトニン作用がある薬
セロトニン症候群などの症状が現れることがあるので、減量するなど十分に注意し慎重に併用してください。
- アミノ酸製剤
- 経腸成分栄養剤
- イミグラン
- トラマール
- ザイボックス
- メチレンブルー
- セイヨウオトギリソウを含む食品
■血中濃度を上昇させる薬
向精神薬との併用で血中濃度を上昇させることがあります。
減量するなどして注意しながら併用するようにしてください。
- アレビアチン
- テグレトール(※リンク先はジェネリック)
- トフラニール
- トリプタノール
- アナフラニール
- コンスタン
- レキソタン
- セルシン
- ジプレキサ(※リンク先はジェネリック)
- クロザリル(※リンク先はジェネリック)
- レキップ
- メキシチール
- バイアグラ
■β遮断剤
β遮断剤の血中濃度が上昇し、徐脈や低血圧などが報告されています。
- インデラル(※リンク先はジェネリック)
気管支拡張剤のクリアランス(薬の排泄)を1/3に低下させることがあります。
併用する際は、気管支拡張剤を1/3に減量するなどしてください。
また併用により、めまい、傾眠、不整脈などが現れたとの報告があります。
- テオドール
■サンディミュン
サンディミュンの血中濃度の上昇が報告されています。
■クマリン系抗血液凝固剤
ファヴェリン(ルボックス)との併用により抗血液凝固剤の血中濃度が上昇するとの報告があります。
プロトロンビン時間を測定し、抗血液凝固剤の用量を調整するようにしてください。
- ワーファリン
マイスリーの血中濃度の上昇が報告されています。
■メサペイン
メサペインの血中濃度の上昇が報告されています。
■出血傾向が強まる薬
皮膚の異常出血(斑状出血、紫斑など)、出血症状(胃腸出血など)などが報告されています。
など
■飲酒(アルコール)
ファヴェリン(ルボックス)では確認されていないものの、他の抗うつ剤で作用が強まったとの報告があります。
できる限り、飲酒は控えることが望ましいとされます。