デピロックス(アモキサン)
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デピロックスはアモキサンのジェネリックです。三環系の抗うつ剤は効果と副作用がともに強いことが特徴ですが、デピロックスは三環系の中では副作用が少なく効果もしっかりある抗うつ剤で、即効性にも優れています。
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- 有効成分
- アモキサピン
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- メーカー
- Consern Pharma
デピロックス(アモキサン) 50mg
内容量 | 販売価格 | 1錠単価 | ポイント | 購入する |
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デピロックス(アモキサン) 100mg
内容量 | 販売価格 | 1錠単価 | ポイント | 購入する |
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商品詳細
デピロックス(アモキサン)とは、"三環系"というタイプの抗うつ剤です。三環系抗うつ剤は効果・副作用ともに強い薬と言われますが、デピロックス(アモキサン)はそれらの中でも比較的マイルドな薬だとされています。
そのため近年うつ病治療の主流であるSSRIやSNRIには劣るものの、現在でもデピロックス(アモキサン)が処方されるケースも少なくありません。
また効き目も素早く現れるため、うつ病に悩んでいる方にとっては頼れる薬です。
デピロックス(アモキサン)の特徴デピロックス(アモキサン)には、4つの特徴があります。
■使い勝手が良い三環系抗うつ剤
■即効性に優れる
■統合失調症治療薬のような効果もある
「効果が強い分、副作用も多い」というのが一般的な三環系抗うつ剤の特徴ですが、デピロックス(アモキサン)は三環系の中でも副作用が少ない上にしっかりとした効果もあります。
そのためSSRIのような新しいタイプの抗うつ剤が開発されるまでは、うつ病治療においてデピロックス(アモキサン)が使われることも多かったです。
さらにデピロックス(アモキサン)は服用してから約4~7日で効果が現れるほどの即効性も期待できます。
またデピロックス(アモキサン)には「幻覚や妄想を抑える」という抗精神病薬に似た効果もあります。
こうした効果はうつ症状の1つとして、統合失調症のように妄想が現れている時にはメリットとなります。
しかし逆に抗精神病薬を服用した時と同様の副作用(錐体外路症状や高プロラクチン血症など)が起こる可能性には注意が必要です。
デピロックス(アモキサン)の効果・効能精神疾患は「脳の病気」と言われ、脳の機能に異常が起こることで発症します。
そのため向精神薬を服用し、脳の働きを整えることが治療の第一歩とされます。
うつ病の場合には、脳内における"モノアミン"の減少が発症の引き金になると考えられています。
モノアミンとは「神経伝達物質」の総称であり、主に次のような種類があります。
- セロトニン … 脳をリラックスさせる
- ノルアドレナリン … やる気を高める
モノアミンは脳の「神経細胞」から放出され、脳内で働いた後に"アミントランスポーター"と呼ばれる輸送体によって神経細胞に再回収されます。
そこでデピロックス(アモキサン)には、アミントランスポーターの働きを阻害する作用があります。
するとモノアミンの再取り込みを防ぐことが可能になり、脳内のモノアミン不足が解消されるためうつ病の症状が改善されます。
服用方法・使用方法
デピロックス(アモキサン)の服用方法は、次のようになります。1日25~75mgを1回~数回に分けて服用
効果が足りないと判断された場合には1日150mg、症状が特に重篤な場合には1日300mgまで増量することもあります。
また抗うつ剤の服用により24歳以下の患者さんで、自殺念慮・自殺企図のリスクが増加するとの報告があります。
デピロックス(アモキサン)の服用にあたってはリスクとベネフィットを考慮してください。
デピロックス(アモキサン)の注意点■自動車の運転などは控えること
デピロックス(アモキサン)の服用により眠気、注意力・集中力・反射運動能力などの低下が起こることがあります。
服用中は自動車の運転など危険をともなう機械の操作は控えるようにしてください。
■自殺企図に注意
うつ症状のある患者さんには希死念慮(「死にたい」と考えること)があり、自殺企図の恐れがあります。
このような患者さんがデピロックス(アモキサン)の服用開始早期ならびに服用量を変更する際には患者さんの状態および病態の変化を注意深く観察してください。
■副作用に注意
デピロックス(アモキサン)の服用により不安、焦燥、興奮、パニック発作、不眠、易刺激性、敵意、攻撃性、衝動性、アカシジア/精神運動不穏、軽躁、躁病などが現れることが報告されています。
また因果関係は明らかでないものの、これらの症状・行動をきたした症例において基礎疾患の悪化または自殺念慮、自殺企図、他害行為が報告されています。
服用中は患者さんの状態および病態の変化を注意深く観察するとともに、これらの症状の増悪が見られた場合にはデピロックス(アモキサン)の服用量を増量せず徐々に減量し、中止するなどの適切な処置をおこなってください。
■最小限の処方に留めること
自殺目的での過量服用を防ぐため、自殺傾向が認められる患者さんにデピロックス(アモキサン)を処方する場合には1回分の処方量を最小限に留めることとされています。
■家族への説明
デピロックス(アモキサン)の服用により自殺念慮や自殺企図、興奮、攻撃性、易刺激性など行動の変化および基礎疾患の悪化が現れるリスクなどについて家族の方に十分説明し、また医師と連絡を取り合うようにすることとされています。
■服用を中止する場合
デピロックス(アモキサン)の服用量の急激な減少ないしは服用中止により情動不安、悪寒、錯乱、頭痛、睡眠障害、けん怠感、嘔気、発汗などの離脱症状が現れることがあります。
服用を中止する場合には徐々に減量するなど、慎重におこなってください。
副作用
デピロックス(アモキサン)による副作用症状は、次の通りになります。循環器 | 頻度0.1~5%未満 | 頻脈、血圧降下、動悸 |
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頻度不明 | 血圧上昇、不整脈、心ブロック、心発作 |
精神神経系 | 頻度0.1~5%未満 | 眠気・不眠・振戦などのパーキンソン症状、躁転、頭痛・頭重、焦燥・不安、構音障害、四肢の知覚異常、運動失調 |
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頻度0.1%未満 | アカシジア(静座不能)などの錐体外路症状、耳鳴、知覚異常、興奮 |
抗コリン作用 | 頻度5%以上 | 口の渇き |
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頻度0.1~5%未満 | 便秘、排尿困難、視調節障害 | |
頻度0.1%未満 | 乏尿、鼻閉、眼内圧亢進 |
過敏症 | 頻度0.1~5%未満 | 発疹、顔・舌部の浮腫(むくみ) |
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頻度0.1%未満 | 紅斑、そう痒 |
消化器 | 頻度0.1~5%未満 | 悪心、食欲不振、下痢、嘔吐 |
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頻度0.1%未満 | 味覚異常、胃部不快感、口内不快感、口内炎、胃痛・腹痛 |
内分泌系 | 頻度0.1%未満 | 月経異常 |
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頻度不明 | 高プロラクチン血症、乳汁漏出、女性化乳房 |
その他 | 頻度0.1~5%未満 | 目まい、けん怠感、発汗、脱力感、発熱 |
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頻度0.1%未満 | 性欲減退、頻尿、性欲亢進、顔面やからだの違和感、四肢冷感、頸痛 | |
頻度不明 | 脱毛、性機能障害 |
※赤文字の症状が現れた場合は、デピロックス(アモキサン)の服用を中止してください。
重い副作用症状
悪性症候群 | 動かずに黙り込む、筋強剛、水や食べ物が飲み込みにくくなる、頻脈、発汗、血圧の変動など |
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痙攣、精神錯乱、幻覚、せん妄 | 四肢が震える、取り乱す、ありもしないものが見える |
無顆粒球症 | 発熱、ノドの痛みなど風邪のような症状、細菌やウィルスに感染しやすくなる |
麻痺性イレウス | 食欲不振、吐き気、嘔吐、著しい便秘、お腹が張る感じ |
遅発性ジスキネジア | 口をすぼめる・とがらせる、まばたきを繰り返す、手足が勝手に動く |
皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、急性汎発性発疹性膿疱症 | 高熱、ノドの痛み、全身のだるさ、食欲低下、紅斑、水ぶくれ、ただれ、眼の充血、目やに |
肝機能障害、黄疸 | 皮膚や白目が黄色くなる、かゆみ、全身がだるい、食欲不振、コーラ色の尿、発熱 |
注意点
デピロックス(アモキサン)との併用禁忌薬は、次の通りになります。併用禁忌■モノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤
併用により発汗、不穏、全身けいれん、異常高熱、昏睡などが現れることがあります。
なおMAO阻害剤を服用した患者さんがデピロックス(アモキサン)を服用する場合には、少なくとも2週間の間隔を置いてください、
またデピロックス(アモキサン)からMAO阻害剤に切り替える時には2~3日の間隔を置くことが望ましいとされています。
- エフピー
デピロックス(アモキサン)を服用できない方■緑内障のある患者さん
■三環系抗うつ剤に対し過敏症(アレルギー)のある患者さん
■心筋梗塞の回復初期の患者さん
■モノアミン酸化酵素阻害剤を服用中または服用中止後2週間以内の患者さん
デピロックス(アモキサン)との併用に注意が必要な薬■抗コリン作働薬
併用により口の渇き、排尿困難・乏尿、眼内圧亢進、視調節障害、便秘、鼻閉などが現れることがあります。
- アーテン
■アドレナリン作働薬
併用により心血管作用(高血圧など)を強めることがあります。
- エピネフリン
- ノルエピネフリン
■中枢神経抑制剤
併用によりデピロックス(アモキサン)の作用が強まることがあります。
- バルビツール酸誘導体
■降圧剤
併用により降圧剤の作用が弱まることがあります。
- イスメリン
■タガメット
併用によりデピロックス(アモキサン)の作用が強まることがあります。
■ST合剤
併用によりデピロックス(アモキサン)の作用が弱まることがあります。
■アルコール
併用により中枢神経抑制作用が強まることがあります。
■SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)
併用によりデピロックス(アモキサン)の作用が強まることがあります。
■ザイボックス
併用によりセロトニン症候群の徴候および症状(錯乱、せん妄、情緒不安、振戦、潮紅、発汗、超高熱)が現れることがあるため十分に注意してください。
これらの徴候や症状が認められた場合にはデピロックス(アモキサン)とザイボックスの両方あるいはいずれか一方の服用を中止するなど適切な処置をおこなってください。
■メチレンブルー
併用によりセロトニン症候群が現れる恐れがあります。