イクセロンパッチ
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イクセロンパッチは抗認知症薬で、パッチタイプ(貼り薬)という特徴を持っています。飲み込む力が弱くなる高齢者の方におすすめです。アセチルコリンの分解を防ぎ、認知機能の低下を抑えていきます。
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- 有効成分
- リバスチグミン
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- メーカー
- ノバルティス
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- 適応症
イクセロンパッチ 18mg
内容量 | 販売価格 | 1錠単価 | ポイント | 購入する |
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商品詳細
イクセロンパッチとは、軽度および中等度のアルツハイマー型認知症患者さんに適応がある抗認知症薬になります。重症化する前に使用することで、20~30%の方に症状を軽くする効果が期待できます。
飲み薬ではなくパッチタイプ(貼り薬)になることから、飲み込みがうまく行えない高齢者の方に適しています。
イクセロンパッチの効果・効能認知症は"アセチルコリン"と呼ばれる神経物質の量が不足することで、認知機能が低下するようになると考えられています。
アセチルコリンは、記憶や学習に関係している物質になります。
なので、不足したアセチルコリンを増やすことができれば、認知機能を回復させることができます。
イクセロンパッチはアセチルコリンを分解してしまう"アセチルコリンエステラーゼ"を阻害する作用があります。
アセチルコリン → アセチルコリンエステラーゼ → 分解 → アセチルコリン不足
アセチルコリンエステラーゼのはたらきを阻害することで、アセチルコリンが分解されてしまうのを防ぐことができます。
この作用によりアセチルコリンの量が増え、認知機能を改善することができます。
服用方法・使用方法
イクセロンパッチの使用方法は、次のようになります。1回4.5mgを1日1回より使用を開始し、原則4週間ごとに1回4.5mgを1日1回まで増量する
なお、維持量は18mgまでとなります。
また、イクセロンパッチは背中や上腕部、胸部のいずれか健康な皮膚に貼り付け、24時間ごとに貼り替えるようにしてください。
イクセロンパッチの注意点■効果が認められない場合
イクセロンパッチの効果が認められない場合、使用を中止してください。
■危険な作業は控える
イクセロンパッチは使用開始時や増量時にめまいや傾眠を誘発することがあります。
なので自動車の運転や危険を伴う作業は控えるようにしてください。
■皮膚症状が現れた場合
イクセロンパッチを貼った部位に皮膚症状が現れることがあります。
なので貼る箇所は毎回変更するようにしてください。
皮膚症状が現れた場合には、ステロイド軟膏または抗ヒスタミン外用剤を使用するか、一時休薬あるいは中止するようにしてください。
■貼り替えについて
イクセロンパッチの貼り替えの際、前回のパッチを除去しないまま新たなパッチを貼らないようにしてください。
過量投与になり、重い副作用が現れたとの報告があります。
■重い肝機能障害がある患者さん
重い肝臓障害がある患者さんへの安全性は確立されていません。
医師により治療上やむを得ないと判断された場合を除き、使用しないようにしてください。
副作用
イクセロンパッチの副作用は、次のようになります。感染症 | 頻度1%未満 | 尿路感染 |
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血液およびリンパ系障害 | 頻度1%未満 | 貧血、好酸球増加症 |
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代謝および栄養障害 | 頻度5%以上 | 食欲減退 |
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頻度1%未満 | 糖尿病 |
精神障害 | 頻度1%未満 | 不眠症、うつ病、落ち着きのなさ |
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頻度不明 | 不安、攻撃性、悪夢 |
神経系障害 | 頻度1~5%未満 | 浮動性めまい、頭痛 |
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頻度1%未満 | 傾眠、振戦(ふるえ) |
心臓障害 | 頻度1%未満 | 上室性期外収縮、頻脈、心房細動 |
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血管障害 | 頻度1~5%未満 | 高血圧 |
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胃腸障害 | 頻度5%以上 | 嘔吐、悪心 |
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頻度1~5%未満 | 下痢、腹痛、胃炎 | |
頻度1%未満 | 消化不良 | |
頻度不明 | 膵炎 |
皮膚および皮下組織障害 | 頻度5%以上 | 接触性皮膚炎 |
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頻度1%未満 | 発疹、湿疹、紅斑、そう痒症、多汗症、アレルギー性皮膚炎 | |
頻度不明 | 蕁麻疹、水疱 |
腎および尿路障害 | 頻度1~5%未満 | 血尿 |
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頻度1%未満 | 頻尿・尿失禁、尿蛋白 |
全身障害 | 頻度1%未満 | 疲労、無力症、倦怠感 |
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適用部位障害 | 頻度5%以上 | 紅斑、そう痒感、むくみ(浮腫) |
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頻度1~5%未満 | 皮膚剥脱、疼痛、亀裂、皮膚炎 | |
頻度1%未満 | 適用部位反応、適用部位腫脹、適用部位刺激感 | |
頻度不明 | 過敏反応 |
臨床検査 | 頻度1~5%未満 | 体重減少、血中アミラーゼ増加 |
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頻度不明 | 肝機能検査異常、コリンエステラーゼ減少 |
その他 | 頻度1%未満 | 転倒・転落、末梢性浮腫 |
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頻度不明 | 縮瞳 |
重い副作用症状
重い心臓への障害(狭心症、心筋梗塞、徐脈、房室ブロック、洞不全症候群) | 脈がない、胸への痛み、息苦しい |
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脳血管発作、痙攣発作 | けいれん、硬直、頭痛など |
食道破裂による重度の嘔吐、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃腸出血 | 胃の痛み、腹痛、吐き気、嘔吐、吐血、下血 |
肝炎 | からだがだるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、白目や皮膚が黄色になる、尿の色が茶褐色 |
失神 | 気を失う |
精神症状(幻覚、激越、せん妄、錯乱) | 見えないものが見える、意識障害、感情が高ぶる、取り乱すなど |
脱水 | 嘔吐、下痢の持続など |
注意点
イクセロンパッチの併用禁忌薬は、特にありません。イクセロンパッチを使用できない方■イクセロンパッチ成分リバスチグミンに対し過敏症(アレルギー)の既往歴がある患者さん
イクセロンパッチとの併用に注意が必要な薬■コリン作動薬、コリンエステラーゼ阻害剤
併用によってコリン刺激作用が強まり、コリン系副作用の悪心、嘔吐、徐脈などを引き起こす可能性があります。
- アセチルコリン
- フロジン
- ベサコリン
- アボビス
- マイテラーゼ
- ウブレチド
- メスチノン
- ワゴスチグミン
■抗コリン作用がある薬
相互の薬の作用を弱める可能性があります。
- アーテン
- トリモール
- ペントナ
- コリンホール
- アキネトン
- ブスコパン
- アトロピン
■サクシニルコリン系筋弛緩剤
サクシニルコリン系筋弛緩剤の作用が過剰になる恐れがあります。
- マルイシ