アクトス
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アクトスは2型糖尿病治療薬です。弱くなったインスリン抵抗性を改善することで血糖値の上昇を抑えることができます。肥満タイプの糖尿病患者に向いている治療薬で他の糖尿病治療薬と併用することができます。
発送時期によりパッケージが異なる場合がございます。
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- 有効成分
- ピオグリタゾン塩酸塩
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- メーカー
- タケダ
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- 適応症
アクトス 15mg
内容量 | 販売価格 | 1錠単価 | ポイント | 購入する |
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28錠 | 2,700円 |
1錠あたり 96円 |
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アクトス 30mg
内容量 | 販売価格 | 1錠単価 | ポイント | 購入する |
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アクトスについて詳しく見る
商品詳細
アクトスとは、糖尿病を治療するために用いられる生活習慣病治療薬の1つとなります。糖尿病には、2つのタイプがあります。
■インスリンの分泌不全 ・・・ インスリンの分泌量が足りない
■インスリン抵抗性 ・・・ インスリンの効きが弱い
同じ糖尿病であっても、服用する薬は異なるので見極めることが重要です。
アクトスはインスリンの効きが弱くなってしまっている「インスリン抵抗性」のタイプの糖尿病の方に適した薬になります。
このことからアクトスは「インスリン抵抗性改善薬」とも呼ばれています。
アクトスはインスリンの抵抗性を改善することによって、血糖値の上昇を抑えることができます。
アクトスの特徴アクトスの特徴には、3つあります。
■特に、肥満タイプの糖尿病患者さんに向いている
■他の糖尿病治療薬との併用が認められている
■インスリン抵抗性が改善されることで、太りやすくなる
アクトスは単独で使用するほか、作用が異なる別の系統の糖尿病治療薬を併用することができます。
■スルホニル尿素薬(SU薬)
- オイグルコン(※リンク先はジェネリック)
- ダニオール
- グリミクロン
- アマリール
- スターシス
- ファステック
- グルファスト
- グルコバイ
- ベイスン
- セイブル
- メトグルコ錠
- グリコラン錠
アクトスの効果・効能アクトスは、脂肪細胞に作用することとでインスリン抵抗性を改善します。
脂肪細胞が大きくなってしまうと、インスリンのはたらきを鈍らせてしまう物質を放出してしまいます。
肥満の方で糖尿病のリスクを高めてしまう理由の1つに、この脂肪細胞の肥大化によってインスリン抵抗性が増大することがあげられます。
アクトスは肥大化した脂肪細胞に作用することで、肥大した脂肪細胞を小さな脂肪細胞へと変化させていきます。
この作用によってインスリン抵抗性が改善され、インスリンによって糖を取り込みやすくしてくれます。
ただし、肥大化した脂肪細胞をいくつかの小さな脂肪細胞へと分ける作用によって、副作用として「肥満」が助長されることがあります。
服用方法・使用方法
アクトスの服用方法は、2つあります。■効能A
- 食事療法と運動療法のみ
- 食事療法と運動療法に加えて、スルホニル尿素薬(SU薬)を使用
- 食事療法と運動療法に加えて、α-グルコシダーゼ阻害薬を使用
- 食事療法と運動療法に加えて、ビグアナイド薬を使用
アクトスを15~30mgを1日1回、朝食前または朝食後に服用
性別・年齢・症状にとっても用量は適宜増減し、45mgが上限となります。
■効能B
- 食事療法と運動療法に加えて、インスリン製剤を使用
アクトスを15mgを1日1回、朝食前または朝食後に服用
性別・年齢・症状にとっても用量は適宜増減し、30mgが上限となります。
※ただし、上記のいずれかの治療によって十分な効果が得られず、2型糖尿病のインスリン抵抗性の場合に限ります。
アクトスの注意点■アクトス服用中は体調の変化に注意
アクトス服用中に次のような症状が現れた場合、服用を中止し、ラシックスなどのループ利尿剤を使い適切な処置を行うこととしています。
- 浮腫
- 急激な体重の増加
- 心不全症状
■定期的な心電図検査を行う
アクトスの服用中は、定期的に心電図検査を行うようにして下さい。
人によっては、心電図異常や心胸比肥大が現れることがあります。
心臓への異常が現れた場合には、アクトスの服用を一時中止するか、減量するかなど慎重に服用するようにして下さい。
■他の糖尿病治療薬との併用
アクトスと他の糖尿病治療薬の併用により、重い副作用症状である低血糖を起こす恐れがあります。
またα-グルコシダーゼ阻害薬・スルホニル尿素薬(SU薬)・アクトス、3つの薬の併用は安全が確認されておらず、臨床試験では副作用の発現率が高まったとの報告があります。
■血糖、尿糖の定期的な検査
定期的な検査によって、アクトスの効果を確かめながら3ヶ月間で効果が不十分である場合には、他の治療薬への切り替えを検討して下さい。
■車の運転など
低血糖を起こす恐れがあることから、車の運転や高所での作業を行う方は慎重に服用を行うようにして下さい
副作用
アクトスの服用で注意が必要になるのが「浮腫(むくみ)」になります。特に女性への発現率は高く10%以上にもなり、さらにインスリン製剤を併用していると30%近くにもなります。
また心臓がもともと弱い方は、アクトスの服用によって心不全を起こすこともあります。
手や足がむくんだり、急激な体重の増加、動悸などの症状には注意して下さい。
その他の副作用症状は、次のようなります。
尚、赤文字になっている症状が現れた場合には、アクトスの服用を中止するようにして下さい。
血液 | 頻度0.1~5%未満 | 貧血、白血球減少、血小板減少 |
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循環器系 | 頻度0.1~5%未満 | 血圧上昇、心胸比増大、心電図異常、動悸、胸部圧迫感、顔面潮紅 |
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過敏症 | 頻度0.1~5%未満 | 発疹、湿疹、そう痒 |
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消化器系 | 頻度0.1~5%未満 | 悪心・嘔吐、胃部不快感、胸やけ、腹痛、腹部膨満感、下痢、便秘、食欲亢進、食欲不振 |
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肝臓 | 頻度0.1~5%未満 | AST(GOT)、ALT(GPT)、AL-P、γ-GTPの上昇 |
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精神神経系 | 頻度0.1~5%未満 | めまい、ふらつき、頭痛、眠気、倦怠感、脱力感、しびれ |
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その他 | 頻度5%以上 | LDH及びCK(CPK)の上昇 |
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頻度0.1~5%未満 | BUN及びカリウムの上昇、総蛋白及びカルシウムの低下、体重及び尿蛋白の増加、息切れ | |
頻度0.1%未満 | 関節痛、ふるえ、急激な血糖下降に伴う糖尿病性網膜症の悪化 | |
頻度不明 | 骨折、糖尿病性黄斑浮腫の発症または増悪 |
注意点
アクトスに併用禁忌とされる薬はありません。アクトスを服用できない方■心不全の患者さんおよび、心不全の既往歴がある方
■重症ケトーシス、糖尿病性昏睡または前昏睡、1型糖尿病の患者さん
■重い肝機能障害がある方
■重い腎機能障害がある方
■重症感染症、手術後、重い外傷がある患者さん
■アクトス成分ピオグリタゾン塩酸塩に過敏症(アレルギー)の既往歴がある方
■妊娠または妊娠している可能性がある方
アクトスとの併用に注意が必要な薬■糖尿病治療薬
アクトスとの併用によって、低血糖を起こす恐れがあります。
併用時には低用量から服用を開始するなど、慎重に服用を行って下さい。
■スルホニル尿素薬(SU薬)
- アマリール
- オイグルコン、ダニオール
- グリミクロン
- ヘキストラスチノン
■ビグアナイド薬
- メトグルコ、グリコラン
- ジベトス
- ナテグリニド
- スターシス、ファスティック
- グルファスト
■α-グルコシダーゼ阻害薬
- ベイスン
- グルコバイ
- セイブル
- ネシーナ
- ジャヌビア、グラクティブ
- エクア
- トラゼンタ
■GLP-1アナログ製剤
- ビクトーザ
- バイエッタ、ビデュリオン
■糖尿病治療薬およびその血糖降下作用を強めるまたは弱める薬
以下の薬を併用する場合には、相互作用に十分に注意してからアクトスとの併用を行うようにして下さい。
■糖尿病治療薬の血糖降下作用を強める薬剤
- β-遮断剤
- サリチル酸剤
- モノアミン酸化酵素阻害剤
- フィブラート系の脂質異常症(高脂血症)治療薬
- ワルファリン
■糖尿病治療薬の血糖降下作用を弱める薬
- アドレナリン
- 副腎皮質ホルモン
- 甲状腺ホルモン
■CYP2C8を誘導する薬
アクトスとの併用により、AUC(血中濃度)が54%低下したとの報告があります。
血糖値の管理をしっかりと行い、必要に応じてアクトスの用量を増やすようにして下さい。
- リファジン