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サルブタモールとは

サルブタモール(Salbutamol)とは

気道内に炎症が起こることで生じる喘息発作は、呼吸が苦しくなったり激しく咳き込んだりといった症状が現れやすくなります。
そんな喘息発作に効果を発揮するのが、サルブタモールという成分です。
国内ではベネトリン吸入液の有効成分として知られており、気管支の拡張を促すことで喘息発作による症状を緩和します。
国内では吸入タイプの医薬品が処方されますが、海外ではそれに加えて錠剤タイプの製品も販売されています。
いずれにしても即効性があり、急性、慢性問わず気管支喘息に有効です。

ここではそんなサルブタモールについて、より詳しく解説していきます。
サルブタモールを含有する医薬品についても紹介しているので、ぜひそちらもあわせてご覧ください。

サルブタモールの効果

サルブタモールは、1960年代にイギリスの製薬会社であるグラクソ・スミスクライン社によって開発された気管支拡張剤です。
1969年、イギリスで「ベントリン」という商品名で発売されたのを皮切りに、その後も世界各国で販売がスタートしました。
現在は、世界的にトップクラスのシェア率を誇る気管支拡張剤となっています。
日本国内でも1973年に「ベネトリン」という商品名で発売され、それ以降、多くの医療機関で処方してもらうことができます。

ベネトリン(ベントリン)の有効成分であるサルブタモールは、気管支平滑筋に作用し、その緊張状態を和らげることで気管支を拡張する効果があります。
これにより、喘息や慢性閉塞性肺疾患などの症状を緩和します。
また、国内では承認されていませんが、子宮平滑筋に対しても弛緩作用を発揮することから、海外では早産を防ぐために投与されることもあるようです。
そのほか、脂肪の燃焼をサポートしたり骨格筋を増強したりする効果も確認されており、ダイエットや筋力トレーニングを目的に用いられるケースも少なくありません。

Wikipedia - サルブタモール

サルブタモールの副作用

サルブタモールの主な副作用として、手足の震えや動悸が挙げられます。
特に1回の使用量が多い場合に現れやすい傾向にありますが、症状の程度は軽く、また時間の経過によって自然に治まることがほとんどです。
とはいえ、症状が悪化したり数日経っても回復しなかったりすることもあります。
あまりに状態が良くならない場合、もしくは私生活に支障をきたす場合は、早めに受診することをおすすめします。
このほかにも、軽度の症状として頭痛やめまい、吐き気などが確認されています。

一方、発症率は極めて低いものの、重篤な副作用を引き起こすことも考えられます。
その代表的な例として、低カリウム血症が挙げられます。
これは、血液内におけるカリウム濃度の著しい低下によって起こる病気のことです。
主な症状として筋力の低下や不安感、抑うつ感、多尿、便秘などが挙げられます。
ほかの喘息治療薬と併用した場合に起こりやすく、場合によっては重度の不整脈や心停止を引き起こす危険があります。

Wikipedia - サルブタモール

サルブタモールを含む医薬品

気管支喘息や気管支炎の治療に効果を発揮するサルブタモールですが、そんなサルブタモールを有効成分として含有する医薬品4種類(ベントリン喘息薬、ベネトリン吸入液、サルタノールインヘラー、アイロミールエアゾール)をご紹介します。
いずれも新薬(先発医薬品)として開発された製品であり、日本の医療機関で処方されるものもあります。

ベントリン喘息薬

ベントリン喘息薬はイギリスを代表する製薬会社のひとつ、グラクソ・スミスクライン社が製造・販売する気管支拡張剤です。
口から薬剤を吸い込むことで効果を得られる吸入タイプであり、錠剤の服用が苦手な方もスムーズに使用しやすいという特徴があります。
主に気管支喘息や気管支炎の治療を目的として使用します。

喘息発作が現れた際に1回2吸入するというのが基本的な用法用量です(小児が使用する場合は1回1吸入です)。
1日に最大4回使用できますが、使用後3時間は効果が持続するので、その間は再使用しないようにする必要があります。
ただし、サルブタモールに対して過敏症の既往歴がある方(アレルギーがある方)、高齢の方、妊娠中もしくは妊娠の可能性がある方は使用できません。

ベントリン喘息薬の詳細はこちら

ベネトリン吸入液

ベネトリン吸入液はグラクソ・スミスクライン社が販売する、気管支喘息や気管支炎の治療を目的とした無色透明の吸入液です。
有効成分サルブタモールのはたらきによって気管支を拡張させ、発作喘息や息切れといった症状を緩和します。
ベントリン喘息薬と似た製品ですが、本剤は国内で承認されている医薬品であり、医療機関で処方してもらうことができます。

適応症状が現れた場合に、吸入器を用いて吸入します。
具体的には、成人の場合は1回0.3~0.5mL、小児の場合は1回0.1~0.3mLを吸入します。
ただし、年齢や症状によって1回の吸入量が増減することがあります。
また、1日に吸入可能な回数も、人によって異なります。
効果を最大限に得るため、体への負担を軽くするために、医師の指示通りに正しく使用しましょう。

サルタノールインヘラー

サルタノールインヘラーはグラクソ・スミスクライン社が開発した吸入タイプの気管支拡張剤であり、国内の医療機関で取り扱いがある製品です。
喘息発作や息切れなど、気道閉塞による症状に効果を発揮します。
症状が発現した際に1回2吸入(成分量にして200μg)することで、有効成分サルブタモールが気管支平滑筋の緊張状態を和らげます。
これによって気管支が拡張して呼吸しやすくなり、上記のような適応症状が緩和します。

主な副作用として、頭痛や動悸、吐き気、発疹などが確認されています。
副作用が強く現れた場合、長期にわたって異常が見られる場合は、医薬品の使用を中止したうえで医師に相談することをおすすめします。

アイロミールエアゾール

アイロミールエアゾールは大日本住友製薬が販売する、気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患の治療を目的とした気管支拡張剤です。
1997年に「アイロミール」として国内で承認され、2009年に現在の商品名に変更されたという経緯があります。

吸引タイプですが、薬剤が細かい霧状になっているのがポイントで、マイルドに吸引することが可能です。
ただし、年齢や症状によって1日の吸引回数、1回の吸引量に違いがある点に注意する必要があります。
誤った方法で使用すると頭痛や発疹といった副作用が現れやすくなるほか、低カリウム血症や重度の不整脈といった深刻な副作用を引き起こすリスクが高まります。
使用する際は医師に相談し、適切な指示を仰いだうえで正しく扱うようにしましょう。

サルブタモールのジェネリック

サルブタモールを有効成分として含んでいる医薬品の中には、先発医薬品だけでなくジェネリック医薬品(後発医薬品)もあります。
ここではその代表例として、アスタリンとアスタリンインヘラーという2種類の医薬品を紹介します。

アスタリン

アスタリンは、インド有数の製薬会社であるシプラ社が開発した錠剤タイプの気管支拡張剤です。
主に呼吸が苦しくなったり激しい咳が出たりといった、喘息発作の症状に効果を発揮します。
即効性に優れていることから、急性気管支喘息による症状の緩和にも役立ちます。
1回4mgを1日に3回服用するというのが基本的な用法用量ですが、症状によっては1回の服用量を増やすことも可能です(増減に関しては医師に相談しましょう)。

そんなアスタリンは、通販で購入することが可能です。
1錠あたり4mg含有する「4mg錠」なら単価が25円前後、「8mg錠」でも30円前後とリーズナブルな価格となっています。

アスタリンの詳細はこちら

アスタリンインヘラー

アスタリンインヘラーは、シプラ社が開発した吸入タイプの気管支拡張剤です。
先発医薬品や錠剤タイプのアスタリンと同じくサルブタモールを有効成分として含有し、気管支喘息や気管支炎などに効果を発揮します。
こちらも通販で購入することが可能で、1本あたりの価格相場は1,200円前後とリーズナブルに設定されています。
先発医薬品を処方してもらう場合に比べて経済的な負担を節約できるのが強みといえるでしょう。

ただし、1日に吸入できる上限は4回までとされているので、それを超えて使用しないようにしましょう。

アスタリンインヘラーの詳細はこちら

サルブタモールの作用機序

気管支喘息は、何らかの原因によって気道に炎症が生じて起こる病気です。
炎症を引き起こしている気道は健康な状態のときに比べて敏感になっているため、ちょっとした刺激にも反応して狭くなってしまいます。
その結果、呼吸が苦しくなったり激しい咳が生じたりといった症状が現れます。

上記のような症状を一般に喘息発作といいますが、これを緩和するためにサルブタモールが役立ちます。
サルブタモールは、気管支にあるβ2受容体(気管支の拡張に関係する器官)を刺激するという特徴があります。
これによってβ2受容体が刺激されることで気管支平滑筋が弛緩し、気管支全体が広がります。
その結果、気道を空気が通りやすくなり、喘息発作の症状が緩和します。
このような効果があることから、サルブタモールは「β2刺激薬」のひとつに数えられています。

Wikipedia - サルブタモール

サルブタモールの併用注意薬

医薬品を使用する際は、併用禁忌薬や併用注意薬との併用に要注意です。
併用禁忌薬とは、人体に重篤な副作用が現れるリスクが高いため、併用が禁止されている医薬品のことです。
一方の併用注意薬は、相互作用によって医薬品の効果が増減したり副作用が現れたりするおそれがあるため、十分に注意したうえで慎重に取り扱う必要がある医薬品をいいます。

サルブタモールについては、併用注意薬がいくつか指定されています。
具体的には、たとえばカテコールアミン系のアドレナリン作動薬が挙げられます。
併用すると相互作用によって、不整脈を引き起こすリスクが高まります。
また、低カリウム血症を引き起こすおそれがあることから、キサンチン系の利尿剤との併用も慎重に行う必要があります。

Wikipedia - サルブタモール