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ネリゾナ軟膏

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ネリゾナ軟膏は第2群に分類されるステロイド外用薬です。アトピー性皮膚炎による炎症を抑えるために用いられます。強い効果を持っているので、顔などの皮膚が薄い部分に使うことはお控えください。
ネリゾナ軟膏 10g
内容量 販売価格 1錠単価 ポイント 購入する
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商品詳細

ネリゾナ軟膏とは、国内では1980年から販売が開始された塗るステロイド薬です。
第2群(Very Strong)の強さがあり、湿疹や皮膚炎をしっかりと抑えてくれます。
ただし顔などの皮膚が薄い部位への使用には向かないので注意してください。
また、ネリゾナ軟膏は様々な皮膚疾患に効果的で、例えばアトピー性皮膚炎の症状を和らげるアレルギー治療薬として用いられたりしています。

ネリゾナ軟膏の特徴ネリゾナ軟膏には、2つの特徴があります。

■効果がとても強力
■長期間の使用には注意

ネリゾナ軟膏は、たくさんの種類があるステロイド外用薬の中でもかなり強い効果を持つ薬です。
そのため皮膚症状が重く現れた場合でも、高い治療効果を期待できます。
ただし塗り薬を使う際は皮膚が薄いほど薬の成分が染み込みやすくなるので、顔や陰部などの部位への使用には適していません。

またネリゾナ軟膏は長期間使いすぎると皮膚が薄くなる、感染症にかかりやすくなるなどの副作用が生じる恐れがあります。
これはステロイド薬共通の特徴ですが、必要最低限の使用に留めるようにして下さい。
特にネリゾナ軟膏の場合、連続で使用する時は1週間が目安となります。

ネリゾナ軟膏の効果・効能ネリゾナ軟膏などのステロイド薬は、体内で良くも悪くも様々な効果を発揮する薬です。
それらの中でも、アトピー治療薬としての効果は2つあります。

■抗炎症作用
アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患には湿疹やかぶれなど、様々な症状が現れます。
皮膚に炎症を起こしているのは、「PG(プロスタグランジン)」や「ロイコトリエン」などの化学物質です。
これらの化学物質は脂肪酸である「アラキドン酸」によって作られ、またアラキドン酸は「ホスホリパーゼA2」という酵素によって活発化します。
アラキドン酸はもともと細胞膜を形作る物質の1つですが、ホスホリパーゼA2はそこからアラキドン酸を分離させてしまうのです。

ホスホリパーゼA2がアラキドン酸を増やす → アラキドン酸がPGなどを生み出す → 炎症が起こる

そこでネリゾナ軟膏には、ホスホリパーゼA2の働きを間接的に阻害する作用があります。
肌に塗ったネリゾナ軟膏が体内に取り込まれると、成分が「グルココルチコイド受容体」という器官と結びつきます。
ステロイドと受容体がくっつくと体内では「リボコルチン」というタンパク質の分泌が促進され、このリボコルチンが直接ホスホリパーゼA2の働きを抑えてくれるのです。

するとアラキドン酸の活動が抑えられ、結果的に炎症の原因となるPGなどの数も少なくなるので皮膚症状を改善できるようになります。

■免疫抑制作用
人のからだには、細菌やウィルスの感染を防ぐための免疫機能があります。
アトピー性皮膚炎などのアレルギーはこの免疫機能が、例えば花粉やホコリなどあまり害のないモノにも敏感に働いてしまうことで現れます。
そのため免疫機能を弱めることが、アレルギーの症状を抑えることに繋がることが分かります。

まず人のからだに異物(アレルゲンや細菌など)が侵入すると、リンパ球の一種である「B細胞」が反応してシグナルを発します。
発せられたシグナルは体内を巡り、「NF-kB」と呼ばれる物質に伝達されます。
するとNF-kBが活発化し、からだを守るために必要な化学物質などを作り出します。

つまり免疫機能を弱めるには、NF-kBの働きを抑えなくてはなりません。
そこでネリゾナ軟膏は、からだに取り込まれるとグルココルチコイド受容体とくっつきます。
このネリゾナ軟膏と受容体の結合体はNF-kBに直接働きかけ、その活動を阻害してしまうのです。

免疫機能の要でもあるNF-kBの働きを弱めることで、免疫抑制作用が発揮されます。

服用方法・使用方法

ネリゾナ軟膏の使用方法は、次のようになります。

1日1~3回、適量を患部に塗布

ネリゾナ軟膏の注意点■皮膚感染症への使用時の注意
ネリゾナ軟膏は、皮膚感染による湿疹・皮膚炎には使用しないことが原則です。
ただしやむを得ず使用する場合は、あらかじめ適切な治療薬で治療を行っておくか、またこれらを併用するようにして下さい。
■全身性の副作用に注意
ネリゾナ軟膏を大量に、または長期的に広範囲にわたって使用したり密封法を行うことで全身性の副作用が現れることがあります。
■症状が改善されない場合
ネリゾナ軟膏を使用しても症状が改善されなかったり、また症状が悪化した場合は使用を中止して下さい。

副作用

ネリゾナ軟膏の副作用は、次の通りになります。
皮膚の感染症頻度0.1%未満皮膚の真菌感染症(カンジダ症、白癬(水虫やたむし)など)
頻度不明皮膚の細菌感染症(伝染性膿痂疹、毛のう炎など)
その他の皮膚症状頻度0.1~1%未満長期連用によるステロイドざ瘡(ニキビ)、ステロイド皮膚(皮膚萎縮、毛細血管拡張)
頻度0.1%未満長期連用によるステロイド酒さ・口囲皮膚炎(口の周りや顔全体に紅斑、丘疹、毛細血管拡張、痂皮、鱗屑)、多毛
頻度不明長期連用による魚鱗癬様皮膚変化、紫斑、色素脱失
過敏症頻度0.1~1%未満皮膚の刺激感発疹
下垂体・副腎皮質系頻度不明下垂体・副腎皮質系機能の抑制

※赤文字の症状が現れた場合、ネリゾナ軟膏の使用を中止して下さい。
※太文字の症状が現れた場合は適切な治療薬を併用し、症状がなかなか改善されない場合はネリゾナ軟膏の使用を中止して下さい。
※その他の皮膚症状が現れた場合はネリゾナ軟膏の使用を徐々に中止するようにして、ステロイド薬以外の薬に切り替えて下さい。

重い副作用症状
眼圧亢進、緑内障、後のう白内障視野が欠ける・狭くなる、視力の低下、目の痛みやかすみ、頭痛、吐き気

注意点

ネリゾナ軟膏との併用禁忌薬は、特にありません。

ネリゾナ軟膏を使用できない方■皮膚結核、梅毒性皮膚疾患、単純ヘルペス、水痘、帯状疱疹、種痘などの患者さん
■ネリゾナ軟膏の成分ジフルコルトロン吉草酸エステルに過敏症(アレルギー)の既往歴のある方
■鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎の患者さん
■潰瘍(ベーチェット病を除く)、第2度深在性以上の熱傷・凍傷の患者さん

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