アタカンド(ブロプレス)
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アタカンドは高血圧治療薬です。日本ではブロプレスという名前で販売されており、ブロプレスより安価に購入できます。血圧を下げ、臓器を保護する効果を持ち、心不全の治療にも用いられます。
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- 有効成分
- カンデサルタンシレキセチル
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- メーカー
- アストラゼネカ
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- 適応症
アタカンド(ブロプレス) 4mg
内容量 | 販売価格 | 1錠単価 | ポイント | 購入する |
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30錠 | 1,800円 |
1錠あたり 60円 |
54pt獲得 | 売り切れ |
アタカンド(ブロプレス) 8mg
内容量 | 販売価格 | 1錠単価 | ポイント | 購入する |
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28錠 | 3,000円 |
1錠あたり 107円 |
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アタカンド(ブロプレス) 16mg
内容量 | 販売価格 | 1錠単価 | ポイント | 購入する |
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28錠 | 3,240円 |
1錠あたり 115円 |
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アタカンド(ブロプレス)について詳しく見る
商品詳細
アタカンド(ブロプレス)とは、"ARB(アンジオテンシン2受容体阻害薬)"に分類される高血圧治療薬です。「血圧を下げる」「内臓を保護する」など複数の効果を発揮します。
またアタカンド(ブロプレス)は、高血圧症だけでなく慢性的な心不全にも適応が認められています。
アタカンド(ブロプレス)の特徴
アタカンド(ブロプレス)には、次のような特徴があります。
■降圧作用は中くらい
■心不全の治療にも用いられる
■使用機会は多くない
アタカンド(ブロプレス)は、からだの中の「血圧が上がる仕組み」をブロックすることで血圧を下げる薬です。
その降圧作用の強さは、ARBの中でも中等度だとされます。
またアタカンド(ブロプレス)は、心不全の治療にも使用できるという特徴があります。
このような特徴はARBの薬にはあまり見られず、アタカンド(ブロプレス)のメリットの1つだと言えます。
しかしアタカンド(ブロプレス)は、1999年に開発された古い薬です。
最近ではアタカンド(ブロプレス)よりも効果・持続性ともに上回る新しい薬も登場しているので、実際の医療現場でアタカンド(ブロプレス)が使われることは多くありません。
アタカンド(ブロプレス)の効果・効能
人のからだには、血圧を上げるためのシステムが備わっています。
そのシステムの1つが、"アンジオテンシン2受容体"です。
この受容体に"アンジオテンシン2"という物質が結びつくと、次のようなことが起こってしまいます。
- 血圧の上昇
- 内臓の線維化
アンジオテンシン2による血圧の上昇は、本来は「血圧が低下している時」に作動するシステムです。
ですが高血圧の患者さんの場合はシステムのオンオフができなくなり、常日頃からこのようなシステムが働いています。
また"線維化"とは、簡単に言うと内臓が硬まってしまうことです。
線維化は心臓や腎臓を弱らせてしまう原因になります。
そこでこれらを防ぐために用いられるのが、アタカンド(ブロプレス)です。
アタカンド(ブロプレス)には、アンジオテンシン2受容体を阻害する作用があります。
受容体にフタをし、アンジオテンシン2がくっつかないようにするのです。
すると血圧の上昇や内臓の線維化が起こらなくなり、高血圧や心不全などが改善されます。
服用方法・使用方法
アタカンド(ブロプレス)の服用方法は、用途によって異なります。■高血圧症
1日1回4~8mgを服用し、必要に応じて12mgまで増量する
ただし腎障害をともなう場合は1日1回2mgから服用を開始し、必要に応じて8mgまで増量します。
■腎実質性高血圧症
1日1回2mgから服用を開始し、必要に応じて8mgまで増量する
■慢性腎不全(軽症~中等症)
1日1回4mgから服用を開始し、必要に応じて8mgまで増量する
なおアンジオテンシン変換酵素阻害剤の服用が適切でない場合のみ、アタカンド(ブロプレス)が用いられます。
また原則として、アンジオテンシン変換酵素阻害剤以外の基礎治療は継続してください。
アタカンド(ブロプレス)の注意点
■腎動脈狭窄のある患者さん
両側性または片腎で腎動脈狭窄のある患者さんにおいて、腎血流量の減少や糸球体ろ過圧の低下により急速に腎機能を悪化させる恐れがあります。
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、アタカンド(ブロプレス)の服用は避けてください。
■高カリウム血症の患者さん
高カリウム血症の患者さんにおいて、その症状を増悪させる恐れがあります。
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、アタカンド(ブロプレス)の服用は避けてください。
また腎機能障害、コントロール不良の糖尿病など血清カリウム値が高くなりやすい患者さんでは、高カリウム血症が現れる恐れがあります。
血清カリウム値に注意してください。
■ラジレスとの併用
高血圧治療薬ラジレスを併用する場合に腎機能障害、高カリウム血症および低血圧を起こす恐れがあります。
患者さんの状態を観察しながら慎重に服用してください。
なおeGFRの数値が60mL/min/1.73㎡未満の腎機能障害のある患者さんにおけるラジレスとの併用に関しては、治療上やむを得ないと判断される場合を除いて避けてください。
■自動車の運転などは注意
アタカンド(ブロプレス)の服用により降圧作用に基づくめまい、ふらつきが現れることがあります。
高所での作業、または自動車の運転など危険をともなう機械を操作する際には注意してください。
■手術前は服用しない
アタカンド(ブロプレス)は、手術前の24時間は服用しないことが望ましいとされています。
■高血圧症に用いる場合
アタカンド(ブロプレス)を高血圧症の治療に用いる場合、まれに血圧が急激に低下してショック、失神、一過性の意識消失や腎機能の低下を起こすおそれがあります。
特に次のような患者さんは少量から服用を初めて、増量する時は血圧、腎機能などに注意しながら徐々におこなってください。
- 血液透析中
- 厳重な減塩療法中
- 利尿剤を服用中(特に、最近飲み始めた患者さん)
- 低ナトリウム血症
- 腎障害
- 心不全
アタカンド(ブロプレス)を慢性心不全の治療に用いる場合、通常はジギタリス製剤や利尿剤などと併用します。
なお単独での有用性は確立していません。
■心不全への有用性
NYHA心機能分類Ⅳの慢性心不全患者さんに対するアタカンド(ブロプレス)の有用性は確立していません。
■心不全の悪化に注意
大動脈弁狭窄症または閉塞性肥大型心筋症のある患者さんは、過度の血圧低下により慢性心不全の症状を悪化させる恐れがあるので注意してください。
■慢性心不全に用いる場合
アタカンド(ブロプレス)を慢性心不全の治療に用いる場合、急激な血圧の低下や腎機能の低下、あるいは貧血を起こす恐れがあります。
特に次のような患者さんは血圧、腎機能、貧血の指標などに注意しながら服用を始め、慎重に増量してください。
- 血液透析中
- 厳重な減塩療法中
- 利尿剤を服用中(特に、最近飲み始めた患者さん)
- 低ナトリウム血症の患者さん
- 腎障害
- 低血圧
- NYHA新機能分類Ⅲなど比較的重症度の高い慢性腎不全
副作用
アタカンド(ブロプレス)による副作用症状は、次のようになります。高血圧症に用いた場合
過敏症 | 頻度0.1~5%未満 | 発疹、湿疹、蕁麻疹、そう痒、光線過敏症 |
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循環器 | 頻度0.1~5%未満 | めまい、ふらつき、立ちくらみ、動悸、ほてり |
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頻度0.1%未満 | 期外収縮、心房細動 |
精神神経系 | 頻度0.1~5%未満 | 頭痛、頭重感、不眠、眠気、舌のしびれ感 |
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頻度0.1%未満 | 四肢のしびれ感 |
消化器 | 頻度0.1~5%未満 | 悪心、嘔吐、食欲不振、胃部不快感、心窩部痛、下痢、口内炎 |
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頻度0.1%未満 | 味覚異常 |
肝臓 | 頻度0.1~5%未満 | AST(GOT)、ALT(GPT)、AL-P、LDH、γ-GTPの上昇 |
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血液 | 頻度0.1~5%未満 | 貧血、白血球減少、白血球増多、好酸球増多、血小板減少 |
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腎臓 | 頻度0.1~5%未満 | BUN、クレアチニンの上昇、蛋白尿 |
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その他 | 頻度0.1~5%未満 | けん怠感、脱力感、鼻出血、頻尿、浮腫(むくみ)、せき、血中カリウム上昇、総コレステロール上昇、血中CK(CPK)上昇、CRP上昇、血中尿酸上昇、血清総タンパク減少 |
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頻度0.1%未満 | 低ナトリウム血症、腰背部痛、筋肉痛 |
※赤文字の症状が現れた場合、アタカンド(ブロプレス)の服用を中止してください。
※太文字の症状が現れた場合、アタカンド(ブロプレス)を減量または休薬するなど適切な処置をおこなってください。
慢性心不全に用いた場合
過敏症 | 頻度0.1~5%未満 | 発疹、そう痒 |
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循環器 | 頻度5%以上 | 立ちくらみ、低血圧、ふらつき |
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頻度0.1~5%未満 | めまい、徐脈、動悸、期外収縮、ほてり |
精神神経系 | 頻度0.1~5%未満 | 頭痛、眠気、不眠、頭重感、しびれ感 |
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消化器 | 頻度0.1~5%未満 | 悪心、心窩部痛、便秘、胃潰瘍、口渇、味覚異常、嘔吐、食欲不振、胃部不快感 |
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肝臓 | 頻度5%以上 | γ-GTP上昇 |
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頻度0.1~5%未満 | ALT(GPT)、AST(GOT)、LDH、AL-Pの上昇 |
血液 | 頻度5%以上 | 貧血 |
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頻度0.1~5%未満 | 白血球減少、好酸球増多、白血球増多、血小板減少 |
腎臓 | 頻度5%以上 | BUN、クレアチニンの上昇 |
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頻度0.1~5%未満 | 蛋白尿 |
その他 | 頻度5%以上 | 血中カリウム上昇、血中尿酸上昇、血中CK(CPK)上昇 |
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頻度0.1~5%未満 | けん怠感、脱力感、せき、浮腫、視覚異常、総コレステロール上昇、低ナトリウム血症、血清総タンパク減少 |
※赤文字の症状が現れた場合、アタカンド(ブロプレス)の服用を中止してください。
重い副作用症状
血管浮腫 | くちびる・まぶた・口の中・首などが腫れる、息苦しくなる、ノドがつまる、話しにくい |
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ショック、失神、意識消失 | 顔面蒼白、力が入らない、冷や汗、不安感、落ち着かない |
急性腎不全 | 顔や手足のむくみ、尿が少なくなる・出なくなる、疲労感、集中力の低下、食欲不振、吐き気、かゆみ |
高カリウム血症 | 筋力の低下、不整脈、吐き気・嘔吐 |
肝機能障害、黄疸 | 皮膚や白目が黄色くなる、食欲不振、吐き気、だるい、発熱、尿の色が濃くなる |
無顆粒球症 | 発熱、ノドの痛み、だるい、細菌などに感染しやすくなる |
横紋筋融解症 | 手足のしびれ・脱力感、筋肉痛、だるい、赤褐色の尿 |
間質性肺炎 | 乾いたせき、息切れ |
低血糖 | 発汗、動悸、ふるえ、不安感、悪寒、集中力の低下、眠気、めまい、モノがぼやける、けいれん、昏睡 |
注意点
アタカンド(ブロプレス)との併用禁忌薬はありません。アタカンド(ブロプレス)を服用できない方
■アタカンド(ブロプレス)の成分カンデサルタンに対し過敏症(アレルギー)の既往歴のある患者さん
■妊婦または妊娠している可能性のある方
■ラジレスを服用中の糖尿病患者さん(ただし他の降圧治療をおこなっても血圧がコントロールできていない患者さんを除く)
アタカンド(ブロプレス)との併用に注意が必要な薬
■血清カリウム値を上昇させる薬
次の薬との併用により血清カリウム値が上昇することがあるので注意してください。
- カリウム保持性利尿剤(アルダクトンA、トリテレン)
- セララ
- カリウム補給剤
利尿剤による治療を受けている患者さんがアタカンド(ブロプレス)を初めて服用する場合、降圧作用が強まる恐れがあります。
少量から飲み始めるなど慎重に服用してください。
- ラシックス
- フルイトラン
■ラジレス・アンジオテンシン変換酵素阻害剤
併用により腎機能障害、高カリウム血症および低血圧を起こす恐れがあります。
腎機能、血清カリウム値および血圧を十分に観察してください。
なおeGFRの数値が60mL/min/1.73㎡未満の腎機能障害のある患者さんにおいてのラジレスとの併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除いて避けてください。
■リーマス
併用によりリチウム中毒が起こることが報告されています。
リーマスと併用する場合には、血中リチウム濃度に注意してください。
■低血圧を起こす可能性のある薬
慢性心不全の治療のために次のような薬を併用し、さらにアタカンド(ブロプレス)を服用すると立ちくらみやふらつきおよび低血圧が現れやすくなります。
この場合における低血圧の発症頻度は高く、しかも症状が重くなりやすいので血圧を十分に観察してください。
- アンジオテンシン変換酵素阻害剤 + β遮断剤
- ループ利尿剤 + カリウム保持性利尿剤
非ステロイド性の解熱鎮痛剤やCOX-2選択的阻害剤には、プロスタグランジンの合成を阻害する作用があります。
それによりアタカンド(ブロプレス)の降圧作用が弱まったり、腎障害のある患者さんの腎機能をさらに悪化させる恐れがあります。など