プリモックス(ノリトレン)
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プリモックスは三環系抗うつ薬のノリトレンのジェネリック医薬品です。精神を安定させ、不安な気分を解消する効果が有る脳内のモノアミンを増やすことでうつ症状を改善します。
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- 有効成分
- ノルトリプチリン塩酸塩
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- メーカー
- サンファーマ
プリモックス(ノリトレン) 25mg
| 内容量 | 販売価格 | 1錠単価 | ポイント | 購入する |
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| 100錠 | 3,870円 |
1錠あたり 38円 |
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商品詳細
プリモックス(ノリトレン)とは、1971年より販売されている抗うつ剤になります。三環系と呼ばれるタイプの抗うつ剤です。
現在では、SSRIやSNRI、NaSSAなど新しいタイプの抗うつ剤がメインで使われるので、出番は少なくなっています。
しかし、三環系抗うつ剤には他の抗うつ剤にはない強力な抗うつ効果があることから、難治性の方には今でも処方されることがあります。
強力な抗うつ効果の反面、副作用も多いことから、服用には注意が必要ですが、必要な時に正しく服用することで大きな効果が期待できます。
プリモックス(ノリトレン)の特徴
プリモックス(ノリトレン)の特徴は、次のようになります。
■強い抗うつ効果
■三環系抗うつ剤の中では副作用が少なめ
プリモックス(ノリトレン)に限らず、三環系抗うつ剤は"効果は強いが、副作用も強い"というのが共通する特徴となります。
三環系の抗うつ剤の中では副作用が少なめとされていますが、他のタイプの抗うつ剤と比較すれば、やはり多めとなっています。
またプリモックス(ノリトレン)は、ノルアドレナリンという神経物質を増やす効果に優れています。
これにより実際の臨床でもプリモックス(ノリトレン)は、意欲の向上などテンションが上がる方向に作用する薬として評価されています。
プリモックス(ノリトレン)の効果・効能
プリモックス(ノリトレン)は、脳の中にあるモノアミンと呼ばれる物質を増やすことで抗うつ効果を発揮します。
モノアミンとは、人の気分に関わる物質の総称になります。
- セロトニン … 落ち込みや不安を改善
- ノルアドレナリン … 意欲や気力の改善
- ドーパミン … 楽しみや快楽を改善
プリモックス(ノリトレン)は、この中で"セロトニン"と"ノルアドレナリン"を増やしてくれます。
中でも、ノルアドレナリンを増やす効果に優れているとされます。
なので、うつ病の患者さんの中でも「意欲的になれない」「何の気力もおきない」といった症状が現れている方には特に良い改善が期待できます。
服用方法・使用方法
プリモックス(ノリトレン)の服用方法は、次のようになります。1回量を10～25mg相当量とし1日3回または1日量を2回に分けて服用
なお、症状や副作用を見つつ、必要があれば増量します。
最大量は1日150mg相当量以内であり、これを2～3回にわけての服用となります。
プリモックス(ノリトレン)の注意点
■自殺企図のおそれを考慮する
うつ病患者さんによっては、希死念慮があります。
自殺を企図するおそれがあることから、早期の服用開始と共に服用量を変更する際は様態の変化に注意してください。
■次のような症状が現れた場合
- 不安
- 焦燥
- パニック発作
- 不眠
- 易刺激性
- 敵意
- 攻撃性
- 衝動性
- アカシジア/精神運動不穏
- 軽躁
- 躁病
はっきりとした原因はわかっていませんが、これらの症状が現れた後にうつ病の悪化や自殺企図、他害行為などの報告があります。
これらの症状が悪化するようであれば、服用量を増量することなく、徐々に減量していき、服用を中止するようにしてください。
■急な服用中止や減量
プリモックス(ノリトレン)の服用を急に中止したり、減量すると、次のような離脱症状が現れることがあります。
など
もしプリモックス(ノリトレン)の服用を中止する際は、徐々に減量するなどして慎重に行うようにしてください。
■服用後の危険な作業は控える
服用後に、次のような症状が現れることがあります。
- 眠気
- 注意力・集中力・反射運動能力などの低下
副作用
プリモックス(ノリトレン)の副作用は、次の通りになります。| 循環器 | 頻度1%以上 | 血圧の降下 |
|---|---|---|
| 頻度1%未満 | 血圧の上昇 | |
| 頻度不明 | 動悸、心電図の異常(QT延長など) |
| 精神神経 | 頻度1%以上 | 眠気、不眠、振戦などのパーキンソン症状、焦燥 |
|---|---|---|
| 頻度1%未満 | 不安、耳鳴り、知覚の異常 | |
| 頻度不明 | 幻覚、せん妄、精神錯乱、運動失調 |
| 抗コリン作用 | 頻度1%以上 | ノドの渇き、便秘 |
|---|---|---|
| 頻度1%未満 | 排尿困難、視調節障害、鼻づまり | |
| 頻度不明 | 眼圧亢進 |
| 過敏症 | 頻度1%未満 | 発疹、そう痒感 |
|---|
| 血液 | 頻度不明 | 白血球の減少 |
|---|
| 肝臓 | 頻度1%未満 | 黄疸 |
|---|---|---|
| 頻度不明 | 肝障害(AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇など) |
| 消化器 | 頻度1%以上 | 食欲不振 |
|---|---|---|
| 頻度1%未満 | 悪心、嘔吐、味覚異常、下痢 |
| 長期の服用 | 頻度1%未満 | 口の周りなどの不随意運動 |
|---|
| その他 | 頻度1%以上 | めまい、頭痛、倦怠感 |
|---|---|---|
| 頻度1%未満 | ふらつき、発汗 |
※赤文字の症状が現れた場合、服用は中止するようにしてください。
※太文字の症状が現れた場合、減量または休薬などの適切な処置を行ってください。
重い副作用症状
| てんかん発作 | 稀にてんかんの発作が起こることがあります。症状が現れた場合、減量や休薬など適切な処置を行うようにしてください。 |
|---|---|
| 無顆粒球症 | 発熱、ノドの痛み、口内炎、からだがだるい、皮下出血(アザや血豆など)、鼻血、歯肉からの出血など |
| 麻痺性レイウス | 食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹部の膨満・弛緩・腸内容物のうっ滞など |
注意点
併用禁忌薬■MAO阻害剤
プリモックス(ノリトレン)との併用により、次のような症状が現れることがあります。
- 発汗
- 不穏
- 全身の痙攣
- 異常な高熱
- 昏睡
MAO阻害剤を服用している場合、プリモックス(ノリトレン)の服用は2週間の間隔をおいてください。
また、プリモックス(ノリトレン)からMAO阻害剤に切り替える場合、2～3日の間隔をおくのが望ましいとされます。
プリモックス(ノリトレン)を服用できない方
■緑内障の患者さん
■プリモックス(ノリトレン)の成分または三環系の抗うつ剤に対し過敏症(アレルギー)の既往歴がある方
■心筋梗塞の回復初期にある患者さん
■尿閉(前立腺疾患など)がある患者さん
■MAO阻害剤を服用中の方
プリモックス(ノリトレン)との併用に注意が必要な薬
■抗コリン作用がある薬
併用により、抗コリン作用(ノドの渇き、便秘、排尿困難、眼内亢進など)が増強されることがあります。
- フェノチアジン系の薬
- ブチロフェノン系の薬
■中枢神経抑制剤
併用により中枢神経抑制作用が強まり、眠気や脱力感、倦怠感、ふらつきなどが現れることがあります。
- バルビツール酸誘導体
■アルコール(飲酒)
プリモックス(ノリトレン)の中枢神経抑制作用が強まる恐れがあります。
■アドレナリン作動薬
過度な神経興奮、重い高血圧、異常な高熱などが起きることがあります。
- アドレナリン
- ノルアドレナリン
■降圧剤
次の薬の降圧作用が弱まることがあります。
- グアネチジン
- ベタニジン
■リファンピシン
プリモックス(ノリトレン)の作用が弱まることがあります。
■スルファメトキサゾール・トリメトプリム製剤
プリモックス(ノリトレン)の作用が弱まることがあります。
■キニジン
プリモックス(ノリトレン)の血中濃度が上昇することがあります。
■クマリン系抗凝血剤
クマリン系薬剤の半減期(薬が効いている時間)が延長することがあります。
- ワーファリン
糖尿病治療薬の血糖降下作用が強まることがあります。
- インスリン
- 経口の血糖降下剤
