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タミフルについて詳しく見る
商品詳細
タミフルとは、2001年から販売が開始されたインフルエンザ治療薬です。ウイルスの増殖を抑える効果がある薬となるため症状の悪化を防いだり、また発症を予防することにも役立ちます。
ただしインフルエンザは自然治癒できる病気なので、タミフルのようなインフルエンザ治療薬は必須ではありません。
ですが次のような方はインフルエンザが重症化しやすかったり、あるいは持病の悪化を招くこともあります。
- 慢性的な呼吸器疾患(喘息やCOPDなど)
- 心疾患
- 子供
- 高齢者
これらに当てはまる方は、タミフルにより病気の悪化を防ぐことができます。
またそれ以外の方においても、インフルエンザにかかった時にはタミフルを飲むことで早期回復が期待できます。
タミフルの特徴タミフルには、3つの特徴があります。
■A型・B型インフルエンザに効き目あり
■2日以内に服用することで十分な効果が得られる
■異常行動に注意
インフルエンザは、原因となるウイルスの種類によりA型・B型・C型の3種類に分かれます。
それらの中でも、タミフルはA型とB型のインフルエンザに効く治療薬です。
ただしタミフルは、ウイルスの増殖を抑えるための薬となります。
そのためウイルスが増えきった後では十分な効果が期待できなくなるので、発症してから48時間以内に服用するようにしましょう。
またインフルエンザ治療薬は服用後の異常行動に注意が必要だとされますが、特にタミフルは死亡事故が起きたこともありました。
薬を飲んだ後は周りの方が様子を見守るなど、事故を防ぐための対策をとることが大切です。
タミフルの効果・効能インフルエンザウイルスに感染すると、体内で急速に増殖していくと言われます。
しかし単独で増殖することはできず、人の細胞を利用して増えていくのです。
体内に侵入したインフルエンザウイルスはまず細胞の内側に入り込み、その中で"RNA"という遺伝情報が含まれた物質を放出します。
すると細胞には「ウイルスの増殖に必要な物質」を作るようにプログラムされてしまい、たくさんのウイルスが作られていくのです。
そして細胞の中で新たに作られたウイルスは、"ノイラミニダーゼ"と呼ばれる酵素によって細胞の外に飛び出していきます。
ここでタミフルには、ノイラミニダーゼの働きを阻害する作用があります。
ノイラミニダーゼが阻害されるとウイルスは細胞の中から出られなくなり、そのまま細胞内に閉じ込められて死滅していきます。
このような作用により体内でのインフルエンザウイルスの増殖が抑えられるため、症状の早期回復や予防が可能になります。
服用方法・使用方法
タミフルの服用方法は、次のようになります。■治療目的の場合
成人および体重37.5kg以上の小児は1回75mgを1日2回、5日間服用
インフルエンザの症状が現れてから48時間以上経過してからタミフルの服用を始めても、有効性が得られるというデータはありません。
そのため症状が現れてから2日以内にタミフルの服用を開始することとされています。
■予防目的の場合
成人:1回75mgを1日1回、7~10日間服用
体重37.5kg以上の小児:1回75mgを1日1回、10日間服用
インフルエンザに感染している患者さんと接触してから48時間以上経過してからタミフルの服用を始めても、有効性が得られるというデータはありません。
そのため接触後2日以内にタミフルの服用を開始することとされています。
またインフルエンザに対する予防効果は、タミフルを連続して服用している期間だけ持続します。
タミフルの注意点■タミフルの必要性を検討すること
タミフルを治療に用いる際は、A型またはB型インフルエンザに感染している患者さんのみが対象となります。
しかし抗ウイルス薬の服用が、A型またはB型インフルエンザに感染している全ての患者さんに対して必須となる訳ではありません。
タミフルの服用にあたっては状態を観察した上で、その必要性について慎重に検討してください。
特に幼児や高齢者の方と比べると、その他の年代ではインフルエンザによる死亡率は低いとされています。
■異常行動に注意
10歳以上かつ未成年の患者さんにおいて因果関係は不明であるものの、タミフルの服用後に異常行動が現れて転落などの事故に至った例が報告されています。
そのため該当する年代の患者さんは、合併症や既往歴などからハイリスクだと判断される場合を除き、原則としてタミフルの服用を控えてください。
また小児・未成年者の方については万が一の事故を予防するため、タミフルの服用を始めてから保護者の方は次のような点に注意してください。
- 異常行動が現れる恐れがあること
- 自宅で療養をおこなう場合、少なくとも2日間は小児・未成年者が1人にならないよう配慮すること
■ワクチンの代わりにはならない
インフルエンザの予防の基本は、ワクチンによるものです。
タミフルを予防目的に使用しても、ワクチンの代わりにはならないことに注意してください。
■腎機能が弱っている方に注意
タミフルは腎排泄型の薬であり、腎機能が低下している場合は血漿中濃度が高まる恐れがあります。
服用の際は状態を観察しながら慎重におこなってください。
■適切な治療薬を服用すること
細菌による感染症がインフルエンザと合併したり、インフルエンザの症状と混同されることがあります。
細菌感染症の場合は抗菌剤を服用するなど、適切な処置をおこなってください。
副作用
タミフルによる副作用症状は、次の通りです。皮膚 | 頻度0.1%以上 | 発疹 |
---|---|---|
頻度0.1%未満 | 蕁麻疹(じんましん) | |
頻度不明 | 皮下出血、紅斑(多形紅斑を含む)、そう痒症 |
消化器 | 頻度0.1%以上 | 下痢、腹痛、悪心、嘔吐 |
---|---|---|
頻度0.1%未満 | 口内炎(潰瘍性を含む)、食欲不振、腹部膨満、口腔内不快感、便異常 | |
頻度不明 | 口唇炎、血便、メレナ、吐血、消化性潰瘍 |
精神神経系 | 頻度0.1%以上 | めまい、頭痛、不眠症 |
---|---|---|
頻度0.1%未満 | 傾眠、嗜眠、感覚鈍麻 | |
頻度不明 | 激越、振戦(ふるえ)、悪夢 |
循環器 | 頻度0.1%未満 | 動悸 |
---|---|---|
頻度不明 | 上室性頻脈、心室性期外収縮、心電図異常(ST上昇) |
肝臓 | 頻度0.1%以上 | ALT(GPT)増加 |
---|---|---|
頻度0.1%未満 | γ-GTP増加、AI-P増加、AST(GOT)増加 |
腎臓 | 頻度0.1%以上 | 蛋白尿 |
---|---|---|
頻度不明 | 血尿 |
血液 | 頻度0.1%以上 | 好酸球数増加 |
---|
呼吸器 | 頻度不明 | 気管支炎、せき、鼻出血 |
---|
眼 | 頻度0.1%未満 | 眼痛 |
---|---|---|
頻度不明 | 視覚障害(視野欠損、視力低下)、霧視、複視、結膜炎 |
その他 | 頻度0.1%以上 | 低体温 |
---|---|---|
頻度0.1%未満 | 血中ブドウ糖増加、背部痛、胸痛、浮腫(むくみ) | |
頻度不明 | 疲労、不正子宮出血、耳の障害(灼熱感、耳痛など)、発熱 |
重い副作用症状
ショック、アナフィラキシー | 蕁麻疹、かゆみ、顔や口の腫れ、呼吸困難、ゼーゼー・ヒューヒューとした呼吸音、血圧の低下 |
---|---|
肺炎 | せき、たん、発熱、息苦しい、胸の痛み |
劇症肝炎、肝機能障害、黄疸 | 皮膚や白目が黄色くなる、食欲不振、だるい、かゆみ、コーラ色の尿 |
皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症 | 高熱、全身がだるい、食欲低下、全身の紅斑・水ぶくれ・ただれ、眼の充血 |
急性腎不全 | 尿の出が悪くなる、尿が全く出なくなる |
白血球減少、血小板減少 | ノドの痛みや発熱など風邪のような症状、免疫力の低下 |
精神・神経症状 | 意識障害、異常な行動、幻覚、妄想、けいれん |
出血性大腸炎、虚血性大腸炎 | 血便、血性下痢、発熱 |
注意点
タミフルとの併用禁忌薬はありません。タミフルを服用できない方■タミフルの成分オセルタミビルに過敏症(アレルギー)の既往歴がある方