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フルコナゾールとは

フルコナゾール(Fluconazole)とは

女性に発症しやすいカンジダ症をはじめ、真菌感染を原因とする皮膚真菌症に効果を発揮する成分がフルコナゾールです。
現在、これを有効成分として含有する抗真菌薬が多く開発されており、適応症が現れた場合に医療機関から処方されます。
しかし、優れた効果を発揮する一方で、副作用のリスクがあることを十分に理解しておかなければいけません。
副作用が現れたとしても一過性の軽度な症状がほとんどですが、場合によっては重症化したり合併症を引き起こしたりするおそれがあります。

そこでこの記事では、フルコナゾールの効果や作用機序、副作用などについて解説します。
また、フルコナゾールを含有する抗真菌薬もいくつか紹介しているので、ぜひそちらもあわせてご覧ください。

フルコナゾールの効果

抗真菌薬はその名のとおり、真菌(カビ)を原因とする真菌症を治療する効果がある医薬品です。
有効成分のはたらきによって体内に感染した真菌の成長や繁殖を抑制し、症状を緩和します。
「ポリエン系抗生物質」「フロロピリミジン系」「アゾール系」などいくつかに分類することができ、それぞれ適応症や効果の現れ方が異なるのがポイントになり、症状にあわせて抗真菌薬を選ぶことが大切です。

フルコナゾールを含有する抗真菌薬は、「アゾール系」に分類されます。
カンジダ症やクリプトコッカス症などが適応症として挙げられます。
中でも、カンジダ症の治療に用いるケースが多く見られます。
カンジダ症は、人の体内に常在するカンジダ菌が原因で起こる真菌症です。
女性に発症しやすく、5人に1人が一生のうちに一度は経験する病気とされています。
疲労や風邪によって体の免疫力が低下した際にカンジダ菌が繁殖することで起こるケースが多く、主な症状として性器のかゆみやおりものの増加、軽度の発赤(赤くなる)などが挙げられます。

フルコナゾールには、真菌の細胞膜の生合成を阻害するはたらきがあり、これによってカンジダ菌の繁殖を抑制し、殺菌することで症状を緩和します。
このような作用のメカニズムは、カンジダ症以外の適応症についても同様です。
たとえばクリプトコッカス症の場合も、原因となる真菌クリプトコッカスを殺菌することで治療することができます。

Wikipedia - フルコナゾール

フルコナゾールの副作用

フルコナゾールは適応症の治療において優れた効果を発揮しますが、その一方で副作用を招くリスクもあります。
主な副作用として発熱や発疹、吐き気、下痢、むくみなどが挙げられます。
いずれも発症率は低く、仮に発症したとしても数日で自然治癒することがほとんどです。
ただし、重症化した場合や長期にわたって症状が見られる場合は医薬品の使用を中止し、医師に相談することをおすすめします。

また、発症率は極めて低いものの、重篤な副作用も確認されています。
具体的には、アナフィラキシー症状や急性腎不全、高カリウム血症などが挙げられます。
アナフィラキシー症状なら「顔面蒼白」や「手足の冷え」、急性腎不全なら「血尿」や「痙攣」といった初期症状が現れることが多いので、このような症状が見られる場合はすぐさま受診するようにしましょう。

Wikipedia - フルコナゾール

フルコナゾールを含む医薬品

現在はフルコナゾールを有効成分とする抗真菌薬が多く開発されています。
具体的には「フルカジール」「ジフルカン」「ミコシスト」「フルコナゾン」などが挙げられます。
その中から、ここでは「ジフルカン」について紹介しています。

ジフルカン

「ジフルカン」は、世界的に有名なアメリカの大手製薬会社ファイザーが開発した抗真菌薬です。
フルコナゾールの含有量にあわせて、50mgカプセルと100mgカプセルが販売されています。
それぞれの外見的特徴として、色の違いが挙げられます。
50mgカプセルは白色で、100mgカプセルは橙色となっています。

多くの場合はこのようなカプセル剤を服用しますが、症状やその程度によってはシロップ剤や注射液を使用することもあります。
カンジダ症をはじめ、クリプトコッカス症などさまざまな真菌感染症に対して効果を発揮します。
また、小児に投与することも可能であり、その安全性の高さも評価されています。

フルコナゾールのジェネリック

フルコナゾールを有効成分とする抗真菌薬には、新薬(先発医薬品)だけでなくジェネリック医薬品(後発医薬品)もあります。
ここでは、海外メーカーが手がけたジェネリック医薬品として「フォーカン」「ゾコン」の2種類を紹介します。

フォーカン(forcan)

「フォーカン(forcan)」は、インドの製薬会社シプラが開発したジェネリック医薬品です。
錠剤タイプであり、色・形状はピンク色の楕円形となっています。
ジフルカンと同じくフルコナゾールを有効成分として含有しており、カンジダ症をはじめとするさまざまな真菌症に対して効果を発揮します。

1日1回、症状に合わせて適量を服用することで効果を得られますが、その一方で発疹や頭痛、めまいといった副作用が現れることがあります。

フルコナゾールの含有量にあわせて150mg錠と200mg錠の2種類が開発されていますが、日本では未認可の医薬品であるため、国内で処方してもらうことはできませんが通販で購入が可能となっています。

フォーカン(forcan)の詳細はこちら

ゾコン

ゾコン(zocon)は、ジフルカンのジェネリック医薬品としてFDC社が開発した抗真菌薬です。
ピンク色で円形の錠剤であり、半分にカットしやすい割線が入れられていることが特徴として挙げられます。
フルコナゾールを100mg含有する100mg錠がよく使用されていますが、ピルカッターを用いて半分にカットすることで、50mgや150mgを服用したい場合にも対応できます。

通販で購入することが可能であり、新薬であるジフルカンよりも安く購入できるのが大きな魅力です。
なるべく出費を抑えてカンジダ症やその他の適応症を治療したい方におすすめです。

ゾコンの詳細はこちら

フルコナゾールの作用機序

カンジダ菌をはじめ、真菌は細胞膜に覆われています。
これによってその形や構成を保持し、また生命活動を維持しています。

フルコナゾールは、真菌の細胞膜の生合成を阻害することで細胞膜を破壊します。
具体的には、細胞膜の生合成に必要なエルゴステロールのはたらきを抑制することで、細胞膜の機能を停止させます。
その結果、細胞膜の機能が失われたカンジダ菌は生命を維持したり繁殖したりすることができず、死滅します。

なお、人の細胞には細胞膜が存在しないため、上記のような効果によって人体に悪影響が及ぶ心配はありません。
真菌の細胞膜にのみピンポイントで効果を発揮する「選択毒性」を有しているのが大きな特徴です。

フルコナゾールの併用禁忌薬

ジフルカンをはじめ、フルコナゾールを含有する抗真菌薬を使用する際は、併用禁忌薬と併用しないように注意しましょう。
具体的には、トリアゾラムを有効成分として含有するベンゾジアゼピン系の抗不安薬や、エルゴタミンを含有する解熱鎮痛剤などが挙げられます。

併用すると相互作用によってこれらの医薬品の血中濃度が上昇し、効果が強く現れすぎたり重い副作用を引き起こしたりするリスクが高まります。
このほかにもジヒドロエルゴタミン、ピモジド、キニジンなどが併用禁忌薬に指定されています。
これらの有効成分を含有する医薬品を常用している方は、フルコナゾールによる治療を避けるようにしましょう。

Wikipedia - フルコナゾール